11月23日に、大阪のカーニープレイスにて日本ベジタリアン学会大会が行われ、
終日で約50人の方にご参加いただき盛況でした。
午前中には、(社)日本豆腐マイスター協会との提携による、日本ベジタリアン
学会認定・ベジタリアンアドヴァイザーセミナーが行われ、豆腐マイスター協会の
方々にご参加いただきました。
セミナー講師に質問を投げかけるなど、熱心な方々が多く見られました。
午後からは、日本ベジタリアン学会総会が開かれ、終了後、岡良和氏に長年の学会
への貢献により学会功労賞が授与されました。
一般講演では、「ベジタリア二ズムとヴィーガ二ズムの理念と歴史」、「理科教育
と菜食教育の融合化~マイクロスケール法によるミニ野菜の浮沈実験に伴うピクル
ス作り~」、「2016年8月にハーバード大学により発表された論文「全死亡率・死
因別死亡率と動物性・植物性蛋白質摂取との関連」についての考察」そして、
「不適切なベジタリアン食が原因である非常に僅かながらも生じる特定の栄養素不
足についての近年の日本における症例報告に関する検討」の研究発表が行われました。
一般講演終了後、佐藤陽子氏、橋本晃一氏の2名にプレゼンテーション賞が贈られ
ました。
NPO法人日本ベジタリアン協会の大阪講演会でもある特別講演の講師を務められた
土田満先生は、愛知みずほ大学大学院教授であり、医学博士でもあり、ベジタリア
ン・ヴィーガンの栄養学について、「最新ベジタリアン栄養学ー大豆は良好なタン
パク源ー」と題し、ご講演いただきました。
大豆の質的評価を表すアミノ酸スコアは100で卵などと並ぶ最も良好なタンパク質
で、量的にはタンパク質を得る効率が牛肉と比べて約20倍にも上り、飢餓問題に
も有効で、単に栄養学的な視点だけではなく、他者を思いやる土田先生の心が伝わ
ってくるような気がいたしました。
大会終了後には、大阪の四ツ橋にあります、パプリカ食堂にて懇親会を行い、お越
し下さったさまざまな企業・団体の方々と、ヴィーガンディナーをいただきなが
ら、和気あいあいとお話しすることができ、とでも充実した1日でした。
お越し下さった企業・団体様や、講師を務めて頂いた方々に深く感謝いたします。
(報告:協会事務局)